低容量ピルで計画的に避妊しよう

ピルについて

2018年05月11日 14時57分

ピルで気をつけること

ピルを服用する上で、気をつけなければならないことはあります。副作用は、ピルの服用を考える誰もが心配することだと思いますが、この副作用について少しご説明しましょう。
 

生理時に感じるような不快感

ピルの服用を始めると、頭痛や胸の張り、ムカつきといった症状をおぼえる方がいます。生理の際にも感じることの多い症状ですが、服用初期にこのような症状を感じるようです。通常、10日から、長くても3ヶ月ほどで症状は落ち着きます。
 

血栓症

ピルの服用により引き起こされる可能性がある、もっとも危険な副作用は血栓症です。しかし、ピルを原因とする血栓症のリスク要素は他にあります。また、ピルを原因として血栓症を発症する確率は2万人中ひとりという低確率です。
 

血栓症のリスク要素

血栓症は、脳梗塞や心筋梗塞などの生活習慣病と呼ばれる病気です。喫煙や食習慣などにより血管が詰まる病気。これらのリスクを持つ人がピルの服用を始めた場合にリスクが跳ね上がります。体質的に血栓症のリスクを持つ人もいます。
 
ピルの服用を始める前には、問診で血栓症のリスクがないかをチェックし、採血検査を行います。
 

モーニングアフターピル

先に少しだけ触れたモーニングアフターピルは、望まない妊娠を避けるための緊急措置的ピル服用法です。セックスの後、72時間以内に最初のピルを服用する必要があります。そしてさらに最初のピルから12時間後にもう一度服用します。(モーニングアフターピルは薬により服用方法に違いがあります)
 
避妊に失敗した場合、たとえば「コンドームに穴が開いていた」「彼氏がうっかり中でイッテしまった」というような状況で有効です。
 
ただし、行動は迅速にする必要があります。行動は早ければ早いほど、避妊の成功確率を上昇させます。望まない妊娠を避けるためには、すぐに婦人科を受診することが重要です。
 
モーニングアフターピルは、通常の低用量ピルとは違い、吐き気や嘔吐という副作用をともなうことがあります。薬の効果には影響しませんが、嘔吐してしまった場合は、ピル自体を飲み直さなければならないこともあります。特に服用~3時間ほどで吐いてしまった場合は、ピルを吐いてしまっている可能性が考えられるからです。
 
繰り返しますが、モーニングアフターピルは緊急措置です。体への負担は小さくありません。コンドームを使って避妊をしているのであれば、低用量ピルによる避妊を検討してみてはいかがでしょうか?
 

ピルは女性にいいことたくさん

低容量ピルを服用することで行う避妊は、女性にさまざまなメリットをもたらします。生理痛は和らぎ、ニキビや肌の状態が改善します。
 
低用量ピルを服用することで、ほぼ100%という高確率で妊娠を避けることができます。これはコンドームではありえない確率です。若干の費用はかかりますが、生活全体を見渡せば、そのコストパフォーマンスはひじょうに高いと言えるでしょう。ピルは女性の生活をあらゆる面で充実させてくれます。

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